COLUMN

「Yahoo!」について

2005年10月に「Yahoo!」の検索エンジンが大幅に変わりました。
その後、約1ヶ月が経っても毎週のようにかなり大きな変動が続いており、大幅に変更を加えているものと思われます。
「Yahoo!」の検索エンジンは特に日本では圧倒的な人気を持っており検索エンジンサイトとしてはトップのシェアを維持しています。
また特徴として、各サイトが登録申請をし、ヤフーサーファーと呼ばれる人が目で見て判断をしてふさわしいカテゴリーに登録していくことで作られたディレクトリーがあります。
「Yahoo!」の検索エンジンの検索結果に表示されるものは、ロボットが自動的にサイトを見て情報を得ていますが、人為的に作業されているこの登録のことを一般的にヤフー登録と呼んでおり、従来の「Yahoo!」の検索はこの登録サイトが有利に扱われていました。
そのため、「Yahoo!」の検索の表示結果の上位にはまず登録サイトが表示され、その後に検索結果のサイトが続くという表示方法でした。
ヤフー登録は、商用サイトの場合は有料登録なのですが、逆にお金を払えばサイトの作りこみをある程度してヤフーサーファーのチェックさえ通過できれば、表示結果の上位に表示されることが可能なため、このような表示結果は、とりわけ、企業などの資金のあるところが有利に表示され、純粋に適切なサイトの表示が出来なくなってきていました。
また、登録申請のあったサイトを一つ一つ人間の目で見ていくという作業が、新しくサイトが誕生するスピードに追いつかない等の理由もあり、今回このような大幅な変更が行われたと言われています。

さて、弊社では「Yahoo!」の変化に合わせて実験的にサイトの更新や検索結果のチェックなどを色々としてみたのですが、簡単な修正にもかかわらず何十位も順位の変動があったり、「不動産」と検索した際に検索結果の一番初めがラーメン屋さんのサイトだったりと、かなり不安定であったことを確認しています。
しかし、ヤフー登録されているサイトに関しては、検索結果の上位の方に表示されているサイトが多かったこと等から、ヤフー登録されているという条件が何らかの形でプラスに働いていると思われます。
また、「Yahoo!」の検索は、まだまだ変更されつつあることと、今後も変更され続けて行くだろう事が想定されるため、今後の変化はまだまだ分かりませんが、検索結果を見る限り、「Google」の検索結果に近づいてきているのではないかと思われます。
それぞれの検索エンジンは共に、「最適な表示結果を示したい」という同じ方向へ向かっているわけですから、目指す最終形は同じなのかも知れません。
各検索エンジンの使われている割合は、現在、日本では「Yahoo!」が1番多く、「Google」、「MSN」と続いています。
しかし、「Google」はbiglobeやniftyなどのポータルサイトにも検索エンジン技術を提供しているため、それらのサイトの検索結果は「Google」のそれと同じものになっています。
ですから、それらをあわせると「Google」の割合が一番多くなります。
また、世界的に見ると「Google」は圧倒的なシェアを獲ています。
よって今後、「Yahoo!」の検索エンジンはより「Google」に近づくのではないかということがよく言われています。
しかし、「Yahoo!」の特徴でもある人間の目で見て作り上げたディレクトリーは、他には類がなく独特のものとして高く評価されています。
この点においては逆に「Google」がそれを有用なものとして参照していると言われています。
ですから、このヤフー登録という仕組みは今後も何らかの形で続いていくと思われます。
結局、現在は過渡期にあるともいえる「Yahoo!」ですが、その知名度もあり、大きな影響力を持っていることから今後も外すことの出来ない検索エンジンの一つです。

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