COLUMN

強調タグ

ホームページの文章の表記において、最もポピュラーな表現の一つとして太字にするというタグがあります。
これは太字にしたい部分をboldという意味のタグで括るという簡単なHTML表記で、次のように記述すると 簡単に太字にすることが出来ます。

例)
この冊子を読み終えたらまず、<b>ホームページの運営ノウハウを実行しましょう</b> それが成功への第一歩です。

プログラム内にこのように記述すると「ホームページの運営ノウハウを実行しましょう」の部分が太字になります。
また、同様に、<strong>というタグで括ると見た目は同じ太字になりますが、強調するという意味になります。
さらに、これらと似たタグで、太字かつ数字が小さいほど段階的に大きくなるhタグというものがあり、<h1>、<h2>、<h3>、<h4>、<h5>、の種類があって、見出しの意味合いがあります。
これらのタグは、簡単に適用できる為、SEO対策の必要性が広まるとともに、「キーワードを<b>タグで括るといいらしい」という法則が爆発的に知れ渡りました。
ですからこのように一般的に浸透してしまった法則は検索エンジン側でもすでに対策済みと思われますので、単純に<b>タグ、<strong>タグや<h1>タグなどを多用することは検索エンジンスパムとみなされてしまう恐れがあります。
そこで、本来のタグの意味に沿って正しく記述することが必要となっていますので、あらためてこれらのタグの意味を再確認したいと思います。
まず同じ太字にするという効果のある<b>タグと<strong>タグですが、前者は「太字にする」という装飾的な事で、後者は「強調する」という内容的な事での表現です。
ですから、<b>よりも<strong>のほうがより強調されるというような単純なものではないので、この意味に基づいて使い分けをすればよいと思います。
ただ、両者において言えることは、使いすぎは良くないと言うことです。
ページのほとんどの文字が太くなってしまうのなら、最初の文字設定を太字にすればよいのではとも思いますし、全体に対してある特定の部分を太字もしくは強調するということで取り上げているわけなので、その分量が多いと、あえて取り上げる意味が薄れてしまいます。
また、経験上、強調タグで括ったキーワードが固まって2~3個あると、それは意図的に強調されていると検索エンジンが判断することがあるようで、表示結果の順位が大きく下がってしまったことがありました。
検索エンジンの解釈の仕方を想定すると・・・
キーワードは文中に散りばめられるものなので、それが連続して続き、しかも連続して強調されるということは不自然なことなので、この文章は意図的にキーワードを強調した文章である。
そのため、文章の表現する情報はあまり有用なものではない。
…と言った感じではないでしょうか。
つまり、強調したキーワードを配置するために文章を考えるのではなく、伝えたいことを文章で的確にまとめ、それを読み直してみて、太字にしたい部分や強調したい部分をタグで表現するという考えで制作をするのが良いと思います。
それから、hタグについてですが、すでに検索エンジンでは<h1>タグで括られている文章が最も重要であるという解釈はしていないとも言われています。
基本的には数字が小さいほど文字のサイズが大きいという段階的なものですが、<h1>という文字のサイズがとても大きくて扱いにくいことや、スタイルシートを使うことによってサイズや色はどのようにでも変えることが出来てしまうこともあり、そのまま使用しているサイトはまず見たことがありません。
また、ページの構成として5段階の項目をつけることも、かなり用意周到にしないと難しいと思われます。
ですから、このタグの本来の意味である項目分けができるコンテンツの場合は、使用しても良いと思いますが、無理に使う必要はないと思います。
SEO対策も検索エンジンスパムも検索エンジンを考慮したサイト作りという意味では同じもので、その境目は紙一重です。
検索エンジンの表示結果があって初めて人間がサイトを見てくれるチャンスとなるので、検索エンジンがサイトをどう解釈しているかは気になってしかるところですが、最終目的は人間が見て、読んで、どう思うかというところにあるので、検索エンジンを意識しすぎて細工を施し過ぎてしまうことは避けたほうが良いと思います。

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