COLUMN

レイアウトと写真

ページにおいてナビゲーション以外の部分をコンテンツといい、この部分がそれぞれのページにおいて一番見てもらいたい部分となります。
ここは、基本的には横書きの文章と写真などの画像ということで、どのサイトも大きく変わりはないものです。
だからこそ、ちょっとしたコツを使って他の人と差をつけたいものです。
そこで、検索エンジンに対するコツと人間の視覚に対するコツの2点を紹介したいと思います。
まず、検索エンジンに対するコツは、レイアウトです。
検索エンジンは英語圏で開発されたもので、英語の文法が最初に結論を述べ、その後で理由を説明するという構造になっている事も影響して、「後ろの方」に書かれているものよりも「前の方」に書かれていることを重要とみなしています。
そのため、この法則を活かし、読んでもらいたいコンテンツを前のほうに配置したり、文章の中でも最初のほうに持ってきたりすることが考えられます。
例えば、日本語は最初に理由を細々と説明し、最後に結論を述べる構造が多いですが、最初に結論を強調して記述し、その後に項目分けをして理由を述べるという表現方法がインターネットにおいてはよく見られます。
これは、このような検索エンジンを考慮した方法ともいえますし、画面上で文章を読むことは目も疲れるし読にくい為、だらだらとした長文よりも短く端的に表現できるこのような表現方法の方がウェブサイトにおいては適しているという理由もあります。
この時、結論として述べる部分に、伝えたいキーワードをうまく含めると、レイアウト的にも「前の方」に配置されますし、その文をタグの表記で強調し、その後に、同じく強調の効果のある箇条書きなどで理由を挙げて、それぞれをしっかりとした内容でまとめていれば、構造的にも、読みやすさ的にも良いまとめ方の一つになります。
また、「前の方」に書かれていると説明しましたが、「前の方」とは、HTMLプログラムを書くときの「前の方」となりますので、単純にページの「上の方」という事とは違ってきます。
HTMLにはレイアウト組みをする手段としてテーブルという枠を作ることができ、その枠を使った場合、上段左 → 上段右 → 下段左 → 下段右という順序でプログラムを書いていくので、「前の方」というものもその順序になります。
ですから、コンテンツをより「前の方」へ配置したいときは、テーブルを使って左右の枠組みを作り、左にコンテンツ、右にナビゲーションとすると、見た目では右に配置したナビゲーションも下のほうで隠れてしまう訳ではなく、右の上部に見えていますが、構造的にはコンテンツの部分をより重要視してもらえるというレイアウトになります。
しかし、右側にナビゲーションを配置することが絶対的に良いわけではなく、ナビゲーションこそ強調したいページも考えられますし、ナビゲーションの長さによっても変わります。
また、見た目は「前の方」に配置されていても、スタイルシートというHTMLのレイアウトをサポートするプログラムによって、「後ろの方」に表記されている場合もあります。
このあたりはかなり専門的な知識やプログラムの基礎を応用して使うことが必要な部分でもありますが、ホームページ管理者として関わる場合、自分で制作をしなくても、ページのどの部分を強調したいかと言うことや、どのようなレイアウトにしたいかという事において作業者と相談できると良いと思います。

次に、人間に対するコツですが、やはりパッと見で訪問者の心をキャッチする手段として、写真などの画像(アイキャッチ)や綺麗なデザインが訴えかける力は大きいです。
ページを開いた瞬間、わかりやすい位置に、それなりの大きさでとても綺麗な写真があれば、やはり「おっ」と目を留めるはずです。
続いて、気の利いたキャッチコピーが目に止まり、自然な流れで本文へと導く…・このような導線が出来ているとすんなりとページを読んでもらえるのではないでしょうか。
そのためにもまずアイキャッチとしての画像は需要です。
ウェブサイトは文字ベースのメディアでありますし、少し前までは「文字こそホームページで、デザインは関係ない」とも言われていましたが、「きれいにデザインされたサイトというのはやはり良いものだ」という認識が結局は主流となっているように思います。
人気のサイトや話題のサイトは必ずといっていいほど、デザイン的にも綺麗に仕上がっていますし、最近は特に、大きめに画像を配置したインパクトのあるサイトも多いようです。
パソコンのハード面での技術の進歩により、モニター画面はより大きく、綺麗なものとなってきていうるという事も手伝って、ウェブサイトにおける写真というものも、どんどん存在感を増しています。
文章を補足する意味合いでの写真という枠を越えて、文章では伝えられない感覚を伝えたり、文章を読む間の雰囲気作りをしたりするなどの意味を含めて、効果的な写真の使い方をすることは今後さらに重要になってくると思われます。

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